7月30日ミャンマーで日本人の久保田徹さんが治安当局に拘束されました。最初「現場付近で国軍への抗議デモがあった」となっていたのに「デモに参加していた」と報道しているニュースサイトもあります。治安当局には「ディレクターのクボタトオル」だと説明しているという内容もありました。
この拘束されたクボタトオルさんという人物は誰なのか画像やSNSの反応など調べてみました。
クボタトオルのTwitter「有名なディレクター」
クボタトオルで検索をかけると
ありませんでした。なので次に「久保田徹 ミャンマー」と検索したら
DocuMemeで制作を共にしていたというドキュメンタリー作家の久保田徹さんだと判明しました。
久保田徹の画像
これは、ロヒンジャ問題を追い続けていたころの久保田徹さんです。
今回の拘束が起こったミャンマーのラカイン州です。2017年にラカイン州内でロヒンギャの集落が襲われました。銃撃を逃れた人足りは西側に隣接するバングラデシュにのがれました。「世界の医療団」がどのような支援ができるか調査することが目的でした。
久保田さんを心配している方々が次々即時釈放を求めて動いています。
久保田徹さんはサウスダゴン地区で行われたでもを取材中でした。一緒にいた他のミャンマー人と共に拘束されています。「この世を住みやすい場所にしたい」という夢のもと、日本でも渋谷でホームレスの人たちにご飯を作ったり、入管問題にも関心がありドキュメンタリー作品を続けていました。責任感が強く、しっかり計画をたって活動する人です。今回の事は経験あっても予測不可能の事態だったと思われます。
社会の辺境に生きる人々、自由を奪われた人々の声を一緒にドキュメンタリーを制作した仲間の方々も無事を祈られています。
久保田徹さんの経歴
久保田徹さんのプロフィールは以下の通りです。
- 名前 久保田徹
- 出身地 神奈川県
- 学歴 学習院高等学校(偏差値68)慶応大学法学部(67.5)
- 職業 ディレクター カメラ撮影 ドキュメンタリー作家
慶応大学の他に、ロンドン芸術大学でも映像の勉強をしていました。ロンドン芸術大学は世界トップ2にはいる名門です。
社会の辺境に生きる人たちや、自由を奪われた人々の声をドキュメンタリーにして彼の監督作は、札幌国際短編映画祭や国内外の映画祭に多数出展されて、高く評価されています。
こちらは現在ドキュメンタリー作家として活動されています。大学在学中の2014年にミャンマーのラカイン州に住むロヒンギャ難民を取材した「Light up Rohingya」です。
ミャンマーの軍事制圧で大変な状況を取材、映像に残すべく活動を続けていた。今回は、ミャンマーのヤンゴンでフラッシュボブと呼ばれる短時間の抗議デモの様子を近くで撮影したいた。「デモに参加している人」として拘束されているようです。
日本政府の対応が急がれるところですがSNSでの反応はどうでしょうか。
SNSでの反応
- 彼の身の安全を祈ります。そして大手メディアの無下に印象操作することを危惧しています。
- 久保田徹はミャンマー人からも信頼が厚く、現地に太いパイプも持っている。早期解放を望む
- 久保田さんの解放を願います。無事でいてほしい。
- 久保田さんは取材現場で何度もあった。熱意がある一方。取材対象には「教えて欲しい」といつも謙虚な取材姿勢だった。
その一方で
- なぜこの方が危険な場所にいたかわかりません。自己責任ではないでしょうか
- 注意にかけていたのではないか。そもそも近寄るべきではない
- 日本国民の命を守る義務が政府にありますが、費用負担と今回のリスクの責任を誰が持つかは別の話
- リスクという意味でいえば、危うきに近寄らずという考えは正解だが、日本政府や日本人の在り方、人権の在り方で言えばミャンマー国軍政権の態度が誤っているので全面的に問題視されるべきだと思う。
ミャンマーは今国軍が国を弾圧している状態になっていて、かなり危険な状況であることは確かです。それを世界に訴えて平和を取り戻そうとしている人達がいることも確かな事実です。あえて危険な場所に出向いて事実を伝えようとしている人を「無責任」呼ばわりするには、あまりにも難しい問題と思います。なにをおいても、一人の人間として無事に解放されることを祈りたいと思います。
ミャンマー拘束クボタトオル画像「有名なディレクター」抗議デモに参加?まとめ
当局に拘束された日本人がドキュメンタリー作家の久保田徹さんだということもはっきり判明したようです。日本大使館も当局に早期の解放を求めているようです。現地では有名な方なので、一時的な拘束で済む可能性が高いと思われます。まだ完全に解放はされていないので、経過を見ていきたいと思います。
ミャンマー軍は鬼畜テロ集団
7月31日には最大都市ヤンゴンで都内の外務省前で「久保田徹さんの解放を求める抗議デモ」が行われました。
発起人の料理研究家さんは「ミャンマー軍は鬼畜テロ集団、久保田さんがいつ殺されてしまうかもわかりません。直ぐ解放してほしい」とフェイスブックにもあげていたが、すでにミャンマー軍によって削除されている状態です。
デモ取材中に2度の拘束の経験のあるジャーナリストの北角裕樹さんも「返しえ欲しい」と強く訴えています。
友人たちの思いです。#SaveMyanmar #SaveToruKubota #久保田徹の即時解放を求めます https://t.co/4tHl3kCBny
— Yuki Kitazumi Official ジャーナリスト北角裕樹公式 (@YukikitaMyanmar) August 2, 2022
久保田さんは、デモの1週間前に滞在していたホテルにミャンマー軍が入ってきたこともあり、目を付けられていた可能性も示しています。久保田さんも警戒はしていたとおもうのですが、今回はこのような結果になってしまいました。
現地の日本大使館の対応
現在、日本大使館は久保田さんへの面会を申し出ていますが実現してない状況です。引き続き外交ルートを通じ、早期解放に向けて交渉を続けています。
追記:「扇動罪」刑法505条で訴追される?
ミャンマー当局に拘束されている久保田徹さんが、「扇動罪」で訴追されることになりそうです。裁判にかけられるということは拘束が長期に及ぶことになるということです。
Twitterをみていくと、こんな投稿に行き当たりました。
安倍晋三首相と元総理の森氏。小泉氏と麻生太郎副総理兼財務相が夕食をとりながら歓談。日本財団の笹川陽平会長が23日自身のブログでこんな写真を公開した。
「日本財団」「笹川財団」父:笹川良一は統一教会の開祖。文鮮明が作った政治団体。「勝元連合」の名誉会長
旧統一教会と自民党との癒着。特にミャンマー軍と一体化し・・政府にベッタリの笹川良一の「日本財団」何とかして
ミャンマーはもともと長い間軍事国家だったし、それと交友を続けていたので、スーチンさんと握手している安倍首相は見せかけだったのか。政治とは難し奥が深すぎる。ミャンマー軍と「日本財団」がベッタリということは、自民党ともベッタリ。
アウンサンスー・チー氏率いるNLDに所属している民主活動家4人を死刑執行しました。それに従っている事実上軍事国家に賛同している駐日ミャンマー大使を安倍元首相の国葬に招待しているので、上の内容は真実をついている気もします。
久保田徹さんの拘束は自民党がミャンマーに要請したという人もいるようです。ただ、日本のミャンマーに対する世界の立ち位置はとても複雑です。
2021年外務省はミャンマーODAを密かに見送っている。ミャンマーに対する立ち位置は微妙で、今も制裁色がでないように人道支援を全面にだしています。一方でミャンマー政府に対する無償資金協力は見送られている。人道的援助を続けるので、民主的な解決を求めると外交していると報道しています。
久保田徹さんが無事解放されることだけが、事実となってほしいです。
コメント