きゃぴたるはあと
薔薇

無農薬でバラをそだてる 「パテント」について考える

こんにちは。しゅのんです。

バラって、そだてていくと、挿し木とか台木接ぎとかで、増やしたくなりますね。

でも、ここで注意しないといけないのが「種苗法」です。

バラの販売では「パテント」という言葉をよく耳にします。これは「種苗法」でいうところの「特許」のことです。

今回は、この「種苗法」と「パテント」についてお話ししたいとおもいます。

種苗法とは

簡単にいうと、「時間と費用をかけて作られた新品種を保護するための法律」です。

第三者が勝手に増やして売って利益を得たら、新しく作る人がいなくなってしまいますね。

品種登録により、その品種に「パテント」が与えられるというわけです。

パテントとは

バラでいう「育成者権」簡単に言うと、特許のことです。

保護期間は何度か改正されているので昔の品種は15年くらいですが、最近では30年間保護されるようになっています。

例えば「シェエラザード」は2047年までパテントがあるそうです。品種ができてから、登録が終了するまで数年かかり(お役所仕事なので汗)、そこから30年になるので結構ながくなります。

バラの苗に正式には登録番号がはいっているとわかるのですが、私が購入したものも、パテントがきれていないバラでしたが特に記載はありませんでした。

ただ、販売者は、育成者に育成者権料(ロイヤリティー)の支払いがあるため、パテントが切れていないバラは若干高めです。

そして、自家増殖禁止なんです。育成者に「育成者権料」を支払い育成者から許可を得た栽培農家だけが、増やして販売することができるのです。

2020種苗法改定案とは

2020年種苗法は改定されました。

元々は、日本で開発されたブドウやイチゴを海外にもちだし、あたかも自国産のようにいつわり(産地化)生産販売するケースがあったようです。サクランボをオーストラリアの農家に譲渡して産地化された事例があったことは発端のようです。

改定では、無許可で種や苗を海外に持ち出すことの禁止や、農家が自分で増殖させることが新たに規制の対象になりました。

女優の柴咲コウさんが「農家が窮地にたたされる」とTwitterで問題提起したことで注目を集めました。

最近では、コロナの影響で家庭菜園を始める人が増えてきて農林水産省に「出来過ぎた作物をあげるのはだめか」といった問い合わせがふえてきているそうです。

一方で、果物や花の苗をネットで無許可で売った業者が相次いで摘発されています。この場合著作権法と同じく、個人なら10年以下の懲役か一千万いかの罰金。法人なら3億円以下の罰金が科せられることになります。

増やした苗をあげるのはNG?庭で楽しむのは?

育成者権が切れている古いバラ

ふやして、フリマで売る。友達に上げる どれも大丈夫です。

自分の庭で楽しむのも、問題ありません。

育成者権があるバラ

農水省のHPより、育成者権の許諾が必要とある場合が記載されています。

 

登録品種の利用行為とは、育成者権が及ぶ行為であり、登録品種を業として利用する場合は、育成者権者の許諾が必要となります。 利用の具体的な内容は以下の通りです。
(1)種苗に係る行為 ①生産:種苗を生産すること ②調整:きょう雑物の除去、精選、種子の洗浄、乾燥、薬品処理、コーティング等 ③譲渡の申出:カタログを需要者に配布し、注文を受けられるようにすることや店頭に品種名及び価格等を提示すること ④譲渡:種苗の販売、植物園での入場者への配布等 ⑤輸出:種苗を外国に向け送り出すこと ⑥輸入:外国にある種苗を国内に搬入すること ⑦保管:①~⑥のための保管
(2)収穫物に係る行為  種苗の段階で権利行使する適当な機会がなかった場合には、収穫物に関し(1)と同様の行為並びに「貸渡しの申出」及び「貸渡し」にも権利が及びます。ただし、「調整」は収穫物では考えられないため除かれます。
貸渡しの例:植木、観賞用植物等のリース

出典:農林水産省 品種登録HP 登録後編より

これをみると、営利目的ではない場合、育成者権者の許諾は必要ない事になります。

ということは、タダであげる、自分の庭で楽しむなラ問題ないことになります。

でも、よく「知り合いにあげるのは良くない」という話をきくことがありますね。

それは間接的に育成者権を侵害していることになるからだと思います。

次々挿し木などして、人にあげていたら、育成者が創ったバラが売れなくなりますね。売れないと、利益にならないバラはなかなか継続できなくなりますよね。

なので、間接的に侵害。となってくと思います。

これを許可してしまうと、地域の緑化運動で自家増殖バラを配布することもできるようになるってことですね。

営利目的ではないですが、これは完全に権利侵害だとおもうんです。

気持ち的に良くないなぁと思ってしまうのはロザリアンの方ならご理解いただけると思います。

挿し木苗の販売

フリマアプリなどで挿し穂が売られているのですが、これは違反だとおもいます。

ネットでも問題視されているなのですが、運営側でも野放し状態になっているようです。

パテントがきれているかどうかなんて調べる余裕がないのかもしれません。膨大な数ですものね。

といってては本当はいけないのですが、実際今は野放し状態です。

同じことが、「売ってる切り花が気に入ったので挿し木してみる」にも言えると思います。

ロイヤリティーを調べる事ができない事が多い切り花。

私は自分だけの小さな楽しみとして、取り組むのは良いのではないでしょうか。万が一すごく増やせて沢山の人に・・よいうのはやりたくないですね。

このあたりは、賛否両論分かれるところではあると思います。

しゅのんの総評

庭に咲いた花を切って人にあげることはよくありましたが。

今回調べてみて、改めて考える機会になりました。

これからも、綺麗なバラを産出してくれている育成者の気持ちを尊重しながら楽しんでいこうと思います。