阪神タイガーズにドラフト2位でプロ入りしたが、脳腫瘍の後遺症による視野障害にて現役引退した横田慎太郎さん。
2019年に引退するときの最後の試合で見せた、ファインプレーは後世に語り継がれる名場面でした。
今回は、横田慎太郎さんの、脳腫瘍の種類。治療の内容、現役引退のファインプレー。そして転移再発の経過を紹介したいと思います。
横田慎太郎のプロフィール
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- 名前 横田慎太郎
- 生年月日 1995年6月9日
- 身長 187㎝
- 体重 89㎏
- 投手・打席 左投左打
- ポジション 外野手
- プロ入り 2013年
横田慎太郎さんは、2016年ドラフト2位で阪神タイガースに入団します。
そのわずか1年後、2017年の3月、キャンプ中に頭痛を訴えてチーム本体から離脱します。
当時、ニュースではほとんど知らされていなかったので「頭痛」というワードあら「精神的な疾患」や「脳腫瘍」までいろんな病名がつけられました。
横田慎太郎さんの脳腫瘍の種類は
最初の症状
2017年のはじめ、「視界がぼやけて、ボールをバットの芯で捉えることが出来ない」
それに伴い、耐えきれない程の頭痛もあった。
チームドクターを輩出している大阪大学医学部付属病院で検査した結果「脳腫瘍」と判断を下された。
脳腫瘍の種類
脳腫瘍は頭蓋骨内に発生する腫瘍病変を一括して「脳腫瘍」といいます。
22歳という年齢から考えられる「胚細胞腫瘍」の可能性が高いようです。
「胚細胞腫瘍」は年間10万人あたり1人から3人、つまり3%程度のは発生です。
つまり「希少がん」といわれる部類にはいります。
神経下垂体性胚細胞腫瘍
横田慎太郎さんの癌が胚細胞腫瘍だと推測すると、目の症状があることから神経下垂体性かと思われます。
治療方法
- まずは手術で取り除きます。
- 術後、抗がん剤・放射線治療などを行う。
実際、相当キツイ治療です。放射線・抗がん剤ともに副作用としては
脱毛・頭痛・悪心・嘔吐・めまい・全身倦怠感・中耳炎
があると言われています。
寛解
横田慎太郎さんは、2017年8月に「寛解」という診断で経過観察になりました。
「寛解」とは:画像上腫瘍が見つからない状態のこと。画像では診断不可能なレベルで癌が残っていることがあるため。
この時の横田慎太郎さんがインタビューに
自分の野球人生が同じ病気を持つ人たちに夢や感動を与えられるように頑張りたい!
と答えています。
現役引退
横田慎太郎さんは、根が努力家で復帰後も誰よりも早く練習を始め、一切の妥協を許さず行っていました。
それでも、目の障害は大きく、ボールが見えなかったり、見えても二重に見えたり視界がぼやけることが多かったそうです。
そのような視力でどれだけ不安があったかと思うと、胸が苦しくなります。
引退試合になった、ウエスタン・リーグでの最終戦。慣れ親しんだセンターの守備にはいると、福岡ソフトバンクの水谷選手の打球をノーバウンドで正確に送球。見事アウトにしたのです!
それがこちら⇒阪神タイガース横田選手引退試合でのバックホーム
ファンでなくても、涙腺が緩みます。神様は見てるんですね。
「横田選手、感動を有難う!」
横田慎太郎 2度目の闘病もやり抜いたわけは・・
2019年に現役を引退して鹿児島に戻り、講演会やYouTubeを始めていた横田慎太郎さん。
実は2020年7月ごろから 足・腰に痛みがでるようになり、脊髄に転移が見つかります。
関西の病院に入院して治療を開始。
最初の時のような目標がなく、考えているときに他の患者さんをみて、
「自分の病気に向き合って自分の病気に打ち勝って元気になって、自分の同じ悩みに苦しんでいる人の力になろう」と目標を決めたのでした。
治療中さすがにキツクて弱音をお母さんに吐いたとき、お母さんが
「一度のった船は途中では降りれない。最後の港について一緒に降りよう」と言ったそうです。それで最後までやり遂げることができました。
そして、今回は見事「全て取れました!」
耐えてくれた自分の体に感謝。そして何気ない生活が幸せな事なんだという事を悟ったそうです。
しゅのんの総評
今回は元阪神タイガースに所属していたプロ野球選手横田慎太郎さんの脳腫瘍の種類、治療。転移再発の経過などを紹介しました。
まだまだ、これから人生は長い。同じような苦しみの人達のみならず、私たちにも元気を与えてくれる存在で居続けて欲しいです。
まずは、しっかり養生してください。私たちはいつまでも待っています。
最後までよんでいただき、有難うございました。